任売却とは?
債務者の住宅ローンの支払いが困難になると、債権者(金融機関)は担保不動産を差し押さえ、競売の申立てを行います。そのままにしておくと競売(強制競売)になってしまうところを、債権者との交渉により不動産を一般市場で売却することを「任意売却」と言います。
任意売却は、住宅ローンの返済が困難になり、不動産を売却してもローンが残ってしまうケースにおいて非常に有効な方法です。競売より高く売れるため、残債を減らすことができるのが大きなメリット。さらに、競売では売却代金のすべてが債権者に支払われますが、任意売却は話し合いによって売却代金から一部の資金を手元に残せるため、債務者の再出発に大いに役立つのです。
任意売却のご相談はお早めに!
任意売却を成功させる秘訣は「とにかく早めに動くこと」。動くタイミングが早ければ早いほど、自分に有利に手続きを進めていけます。まずは、あなたが現在どの段階にいるのかチェックしてみましょう。
「毎月の住宅ローンの支払いが厳しくなってきた……」
「このままだと滞納してしまいそう……」
任意売却を念頭に置き、今のうちから準備を始めましょう。「何とか立て直してみせる!」という気持ちはもちろん大切です。せっかく手に入れたマイホームを手放すのが惜しい気持ちもよく分かります。しかし一方で、マイホームを死守しようとするあまり、消費者金融やカードローンなどで借金を重ね、多重債務に陥った挙げ句、競売で安く買い叩かれてしまう方が後を絶たないのも事実です。
「住宅ローンを滞納してしまった……」
「来月も払える見込みがない……」
任意売却に向けて早めに動く必要があります。支払いの目途が立たないならなおさらです。早く動けば動くほど、資金を手元に残すことができ、任意売却後の生活の立て直しもスムーズです。まずは、専門の不動産業者に相談するのが得策です。
「家を差し押さえられてしまった……」
「競売開始決定通知書が届いた……」
残された時間はわずかです。すみやかに任意売却をご決断ください。そのままにしておくと最短4ヶ月で入札となり、立ち退きを余儀なくされます。専門の不動産業者に依頼することがスムーズな任意売却につながり、その先にあるあなたの再出発を有利に導くのです。
「入札期日が迫っている……」
一刻を争う状況です。過去を悔やんでいる暇も、未来を憂いている時間もありません。今すぐ専門の不動産業者に相談しましょう。制度上は売却許可決定日まで任意売却が可能ですが、債権者が交渉に応じないケースも考えられます。最悪の場合、そのまま競売でマイホームを失い、手元にはわずかなお金も残らず、残債だけが重くのしかかる……ということになりかねません。
任意売却で高く売るためのコツ
任意売却にあたり、以下のポイントに気をつけることで物件の評価を上げ、高く売却することができます。
任売却流れをご紹介します。
任意売却の一般的な流れは以下のとおりです。依頼前の参考にして下さい。
債権者からの督促状が届きます。また、裁判所による差し押さえなどが行われます。
お客様の債務・返済状況などを確認させていただきます。
お客様の不動産を査定し、債権者の同意を得ます。
お客様と当社の間で、不動産の売却を当社にお任せいただくための契約(専任媒介契約)を結びます。
債権者に専任媒介契約書の写しを送り、当社が販売活動をする旨を伝えます。
迅速に不動産を売却するために、業者間物件情報システム「レインズ」に登録します。
物件購入希望者を探し、買付証明書をもらいます。
すべての債権者に、抵当権抹消に応諾してもらえるよう交渉します。
お客様と買主様の間で、売買契約を結びます。
債権者に抵当権の抹消、差し押さえの解除をしてもらいます。
話し合いによって売却代金から一部の資金を手元に残せるため、再出発に大いに役立ちます。
一般的に残債は一時金で処理します。または数年間にわたり、月々1〜3万円程度を返済していきます。
数年後には新しいマイホームの購入が可能になります。
任意売却の必要書類
任意売却をする際に必要になる一般的な書類は以下のとおりです。
※物件の状況や借入先(金融機関)により必要書類は異なります。